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JPEN J Parenter Enteral Nutr. 2016 Jun 20. pii: 0148607116655449.

Home parenteral nutrition in adult patients with chronic intestinal failure: The evolution over 4 decades in a tertiary referral center.

成人の慢性腸管不全患者における在宅静脈栄養について:第三次紹介センターにおける40年間にわたる推移

Brandt CF, Hvistendahl M, Naimi RM, Tribler S, Staun M, Brøbech P, Jeppesen PB.

背景と目的

デンマークの公共ヘルスケアシステムでは、救命治療を行う腸管不全患者に対し、他の臓器不全患者と同じ権利を保障している。そこで本研究では、デンマークの最大規模施設である腸管不全センターのデータに基づき、在宅静脈栄養(Home Parenteral Nutrition:HPN)を行う腸管不全患者のHPNの変化について検討した。

方法

1970~2010年にHPNを実施する腸管不全患者を対象とした。データは、コペンハーゲンの腸管不全データベースからESPEN(European Society for Clinical Nutrition and Metabolism)の分類基準で抽出し、HPN実施患者の推移とそのアウトカムについて疫学的検討を実施した。

結果

数十年にわたり、HPN患者数は指数関数的な増加が認められた。腸管不全患者508例での、HPNの累計実施時間は1751年となった。HPN実施中に腸管不全患者211例(42%)が死亡した。うち24例がHPNと関連していた。その内訳は、敗血症(n=10)、肝疾患(n=12)、中心静脈血栓(n=1)、カテーテル留置による合併症(n=1)であった。HPNに関連した1年間当たりのHPNに対する死亡率は、0.014であった。1970~1980年では、主に炎症性大腸疾患(IBD)を罹病する、若くて腸管切除が行われた腸管不全患者においてHPNが実施されていた。その後、癌または非IBDの合併症、悪性腫瘍以外の腹部手術を行った高齢の腸管不全患者が多く認められるようになった。HPN関連の1年間当たりのHPNに対する死亡率は、1970年代が0.024、1980年代が0.0195、1990年代が0.0214、2000年代が0.0081であり、この10年で有意な低下が認められた(P=0.0142)。

結論

1970年代ではHPNの実施は稀であったが、現在ではHPN実施の増加がみられ、HPN経験施設ではHPN関連の死亡率が低下し、HPNは安全であることが示唆された。

PubMed

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