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Medicine (Baltimore). 2016 Jul;95(30):e4285.

Factors affecting poor nutritional status after small bowel resection in patients with Crohn disease.

クローン病患者の小腸切除後の栄養不良状態に影響を及ぼす因子

Jang KU, Yu CS, Lim SB, Park IJ, Yoon YS, Kim CW, Lee JL, Yang SK, Ye BD, Kim JC.

背景と目的

クローン病(CD)では、度重なる手術による短腸症候群の発症を防ぐために腸温存手術が不可欠である。本試験は、CD患者において小腸切除後の残存小腸長のカットオフ値を求め、栄養状態に関連する臨床的因子を評価することを目的とした。

対象と方法

1991~2012年にCDのために小腸切除術が施行された患者394例(男性:69.3%)を対象とし、最終手術後12ヵ月以上の追跡期間における臨床データを回収した。低体重(BMI < 17.5) または栄養上のリスクが高い(modified nutritional risk index < 83.5)患者を栄養不良状態であると見なした。予備的な残存小腸長のカットオフ値は、ROC曲線より求めた。また、栄養不良状態に関連する変数についてはレトロスペクティブに評価した。

結果

平均観察期間は52.9ヵ月で、最終手術時および最終観察時の患者の平均年齢は各々31.2歳、35.7歳であった。平均残存小腸長は331.8 cmであった。43例(10.9%)が回腸瘻造設術、309例(78.4%)が小腸と大腸の合併切除術を施行、111例 (28.2%)が活動性のCDを有しており、105例 (26.6%) はCD再発のため2回以上の手術を施行していた。平均BMIは20.6、平均modified nutritional risk indexは100.8であった。
多変量解析の結果、低体重状態に影響を及ぼす独立した因子は残存小腸長≦240cm(オッズ比: 4.84, p < 0.001)、回腸瘻造設術 (オッズ比: 4.70, p < 0.001)、活動性のCD (オッズ比: 4.16, p < 0.001)であった。また、栄養上のリスクが高い状態に影響を及ぼす独立した因子は、残存小腸長≦230 cm(オッズ比: 2.84, p = 0.012)、回腸瘻造設術 (オッズ比: 3.36, p = 0.025)、活動性のCD(オッズ比: 4.90, p < 0.001)であった。 なお、本試験では5例(1.3%)が静脈栄養療法を受けており、5例ともに残存小腸長≦230cmで栄養不良状態のリスク因子を2つ以上有していた。

結論

小腸切除後のCD患者における栄養不良状態のリスク因子は、活動性のCD、回腸瘻造設術、残存小腸長≦230cmである。

PubMed

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